歴史あるお茶どころ「嬉野」で育まれる「うれしの紅茶(嬉野紅茶)」

嬉野茶の歴史は1500年代から記述があり、500年近い歴史ある茶どころです。

当初は、明(当時の中国)から来た陶工が焼物を焼く傍ら茶の栽培をしており、その頃持ち込まれた南京釜による製茶法が、今に伝わる釜炒り茶の原点と言われています。
江戸時代には、吉村新兵衛が嬉野の不動山地区の山を切り開いて茶園を造成し、お茶の産地として知られるようになりました。

そして明治時代には、長崎の女商人・大浦慶が長崎から大量の嬉野茶を輸出しました。明治・大正・昭和とお茶は日本の輸出品として外貨の獲得に貢献しています。

近年、嬉野茶の主流となる蒸製玉緑茶は、全国茶品評会において常にトップクラスに入賞するなど、高品質茶の産地として知られるようになりました。
また、平成21年より当うれしの紅茶振興協議会も発足し、国産紅茶の世界でもトップクラスの味を誇っています。

うれしの紅茶(嬉野紅茶)とは

うれしの紅茶とは、無農薬または農薬を必要最低限だけ使用して作られた「和紅茶」です。
佐賀県嬉野市で玉緑茶の製造機械を使って生産された紅茶を「うれしの紅茶(嬉野紅茶)」と呼びます。

嬉野茶(玉緑茶)と同じように茶葉がくるんと丸まっており、茶葉が開ききるまでじっくり待っても渋みが少なく、うま味を感じられるのが特徴です。

和紅茶とは

和紅茶とは「日本で育った茶の樹を使い、日本で紅茶に加工されたお茶」のことをいいます。
和紅茶の他にも、「地紅茶」「日本紅茶」「国産紅茶」等、色々な呼び方があります。

和紅茶は、日本の気候風土の影響を受けて育つため、海外と同じように育てられた茶の樹からつくられても日本独特の味わいになります。

一般的には「渋みが少ない」「うま味を感じる」「香りが甘く、大人しい」「製造後、数年おいてからが美味しくなる」などの特徴を持っています。
日本の水やお菓子と相性が良く、ミルクや砂糖なしでも美味しく入れられますので日本人好みの紅茶と言えます。

2022年10月、ロンドンにて開催された世界のお茶の品評会 THE LEAFIES 2022 – INTERNATIONAL TEA ACADEMY AWARDS にて、日本の茶園がつくる紅茶「和紅茶」が世界一である最高賞(BEST IN SHOW)を受賞しました。 和紅茶は飛躍的に品質が向上しており、注目が集まっています。